スマシテラボ Feat.UDC2020(アイディアソン)まとめ

12/13(日)富山市のスマートシティを考えるアイディアソン 「スマシテラボ Feat.UDC2020」を開催しましたので, 久しぶりにブログ書いちゃいます。


なぜ富山市でスマートシティなのか?

富山市では, 2018年, 市内のほぼ全域をカバーする低消費電力・長距離通信が可能な通信網を整備。2019年から,広く利用者を募り, 街の情報を集めて活用する取り組みとして「富山市センサーネットワーク」を運用しています。LoRaWANという方式の通信ができるセンサーを用意すれば, スマートシティを実現するための情報基盤である「FiWare」を通じて, 街の情報を集め, データとして活用することができます。富山市には、「スマートシティ」を実現するためのインフラが整備されている日本でも数少ない都市なのです。

アーバンデータチャレンジとは?

アーバンデータチャレンジは, データ活用型のコミュニティをつくり, 市民とともに地域課題の解決に取り組むコンテストです。日本全国に活動拠点がつくられ, 地域に根ざした活動が行われています。富山県では, 2016年からCode for Toyama City, Code for Nanto, Code Takaokaが連携し, 参加をしています。

 

スマシテラボとは?

スマシテラボ(スマートシティ・ラボ) Feat.UDC2020は, Code for Toyama Cityが富山市の共創施設である「SketchLab」の未来共創パートナーとして, 富山市と共同で行うアイディアソン&ハッカソンです。12月13日(日) 富山駅前にある「Sketch Lab」にてアイディアソンを開催しました。

来年1月23日(土) , 24日(日) には, ハッカソンが行われます。

 

ハッカソンでは, 「富山市センサーネットワーク」を実際に使うことができます。

 

今からでも参加できますので, ぜひ申し込んでください、お願いします。

 

アイディアソン!

アイディアソンのついて書く前に、今の富山市センサーネットワークの利用状況について簡単に触れます。現時点では, 富山市センサーネットワークの実証実験では, 以下のリンクの用途で使われているようです。

 

 令和元年度実施内容

 令和二年度実施内容

公募事業としては, 基本的に法人による申請が必要で, やはり企業目線のものが多い気がします。そこで, 今回は, 市民参加型での富山市センサーネットワークを活用するアイディアソンを開催することになりました。

 

アイディアソンに先立ち,  東京大学空間情報科学研究センター特任講師で, 内閣府スーパーシティ/スマートシティにおけるデータ連携等に関する検討会委員も務めておられる 瀬戸寿一先生より, オンラインでスマートシティ, シビックテックなどの情報をインプット。

(ご講演の資料が, こちらになります)

インプットのあとは, グループワーク。以下の順序で, ワークを行いました。ワークの時間は約2時間。

1.ライティングワーク(マンダラート)

2.マンダラートをもとにグループディスカッション

3.アイディアのコンセプトシート(一人一枚作成)

4.30秒アイディアピッチ

5.チームビルディング

6.リーンキャンバスの作成(チームごと)

7.発表会

8.審査・表彰式

審査結果は?富山市長賞の行方は?

〇 最優秀賞

チーム名:ゴミだし当番撲滅隊

作品名:ゴミだしのスマート化

概要:

ゴミ出し当番がしんどいので, 最終目標(To-Be)はゴミ出し当番が要らない世の中を創ること。ニオイセンサーや重量センサーなどを使って, 街のゴミ捨て場をスマート化するところから始めるスマートシティです。

 

 瀬戸先生のコメント:

ゴミ出しとその後工程までを想定している.かなり身近な課題だと感じました.コスト面の課題は,例えばゴミ収集にかかっていた行政予算が一定節約(負担減など)できればそれも強調しても良いかもしれません.  

 

その他にも, 以下のアイディアが誕生しました。

他のアイディアについては, 概要とコメントのみ記載します。

 

チーム名:T.Y.Park

作品名:公園の状況

概要:

公園にあるトイレなどの設備を見える化し, キレイな公園や”蜜”じゃない公園がわかる仕組みを作りたい。

瀬戸先生のコメント:

幼い子を持つ親としてコンセプト等は完全に同意できるアイデアでした.Code for Fukuokaなどでも取り組まれているので参考にされると良いかと思います.公園の整備歴など,インフラ関係の行政データなども組み合わせられると良いかもしれません.遊具の劣化度なども重要な要素かもしれません.情報の収集が課題かもしれません

 

チーム名:チームのん

作品名:人材育成プログラムで市民全員ハッカソン!

概要:

体験重視で, デジタル化人材を育成するため, ハッカソンなどをすることで, 楽しみながらデジタル人材と育つ街を作りあげる。

瀬戸先生のコメント:

構想は同意できる点です.独自のプログラムや富山らしいコンテンツは何か?を深堀りして欲しいと思いました.ポータルサイト的に分野や中身を分類して作れると良いかもしれません.大学や学校との協力もできる?のではないでしょうか 

 

 チーム名:アニマルハザード

作品名:危ない獣達はいずこに?

概要:

人の生活圏と動物の境界線にセンサーを設置。リアルタイムで害獣出没ハザードマップを作成し, 農業や登下校の安心・安全を目指す取り組み。

瀬戸先生のコメント:

熊の出没情報のマップは色々事例があるので,事例比較してみると良いかもしれません.センサーの設置箇所と熊の出没箇所がマッチしそうでしょうか? 

 

チーム名:病院クラウド

作品名:避けコミ予約サービス

概要:

病院の混雑を把握し, ”蜜”を避けつつ, 長い待ち時間を解消したい。合わせて, 予約システムやオンライン診療を組み合わせて, かかりたいときに医療にかかれるようにする。

瀬戸先生のコメント:

 

病院のデータベースがまず整備できるか,オンライン予約が共通化できるかが今度に向けた課題かもしれません.混雑=待ち人数は,先行例があり,どう差別化(あるいは共通化)するかも考えられると良いかもしれません.http://www.aiakos.co.jp/ 

 

チーム名:T-Mapチーム

作品名:T-Map

概要:

「スマートシティは難しい、とっつきにくい」、だからもっと市民がそのメリットを実感できるようにしたい。データやセンサーを使って、バーチャルマップを作成し楽しく見せる。

瀬戸先生のコメント:

ゲーミフィケーションの要素は画面デザイン等含めて伸びしろがあるので頑張ってください.イベントをモンスターに見立てることから応用して,富山らしいイベントや要素が取り入れられるとわかりやすいかもしれません.あと,三密を回避するとボーナスが貰えるとか

 

これからがハッカソン!

これから, 1月23日(土), 1月24(日) ハッカソンにむけて, もちろん, 今回のアイディアから積み上げるもよし、新しくアイディアを考えるもよし。そして、新しくチームにメンバーを引き入れて, やりたいことの実現を目指してもよいです。

1月のハッカソンは, 絶賛受付中ですので , お誘いあわせの上, ご参加ください!

 

申し込みページは, こちらになります。

https://sketch.lab.city.toyama.toyama.jp/event/25